2024/1/17 15:46 ⽇本経済新聞   電⼦版

不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)が17⽇発表した2023年12⽉の分譲マンション賃料は、東京23区で前⽉⽐0.5%⾼い1平⽅メートル当たり4257円だった。上昇は2カ⽉連続。マンション価格の⾼騰で消費者の賃貸志向が強まり、堅調な相場が続く。

分譲マンション賃料はマンション住⼾の持ち主が賃貸物件として貸し出す際に設定する賃 料。調査は専有⾯積30平⽅メートル未満の住⼾や事務所・店舗⽤を除くファミリータイプを対象に、⽉額の募集賃料を集計した。

⾸都圏(東京都、神奈川県、埼⽟県、千葉県)は0.4%⾼い3561円だった。このうち、23区外も含めた東京都全体は0.5%⾼の4131円、神奈川県は1.3%⾼の2526円、埼⽟県は0.6%   安の2024円、千葉県は0.8%⾼の1977円だった。

近畿圏は1.0%安の2155円、中部圏は0.6%⾼の1925円だった。

東京カンテイによると、東京23区では「築5年以内」が弱含んだが、他の築年数帯は上昇した。マンションの⾼騰で賃貸ニーズが根強く、募集賃料を下⽀えしている。東京カンテイの⾼橋雅之主任研究員は「⼀部では相場の天井感も出てきているが、⼤きく崩れることはなく、底堅く推移しそうだ」と話す。

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