2023/12/12付 ⽇本経済新聞  朝刊

不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品)がまとめた11⽉の⼩規模新築⼾建て住宅の平均希望売り出し価格は、東京23区が1⼾当たり7273万円だった。前⽉に⽐べ5.1%⾼く、2カ⽉ぶりに7000万円台に上昇した。⼀部で1億円を超える⾼額物件が売り出され、全体の平均を押し上げた。

調査は敷地⾯積50平⽅メートル以上100平⽅メートル未満の新築⽊造⼀⼾建て(⼟地含む)について、最寄り駅まで徒歩で30分以内またはバスで20分以内の物件を対象とした。

⾸都圏(東京都、神奈県、埼⽟県、千葉県)が0.6%⾼の5290万円だった。このうち、23区外も含めた東京都全体は4.0%⾼の6503万円、神奈県は2.0%安の4623万円、埼⽟県は 0.8%安の4448万円、千葉県は0.6%安の4334万円だった。

東京カンテイによると、東京23区では⽂京区や品区で1億円超えの⾼額物件が⽬⽴った。

⼀⽅、主要エリアの世⽥⾕区では全体に占める1億円超え物件の⽐率が下がった。11⽉は 42%と、前⽉(61%)から19ポイント低い。

同社の井出武上席主任研究員は「ハウスメーカーは物価⾼による販売の鈍化を踏まえ、エリアによっては⼀般消費者の⼿が届きやすい中価格帯に軸⾜を移している」と指摘する。

近畿圏は1.8%安い3860万円、中部圏は5.6%安い3681万円だった。

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