息子: 「パパ、相続税って何？」
父: 「うーん、相続税っていうのは、家とか土地とか、親から子に財産を引き継ぐときにかかる税金のことだよ。」
息子: 「じゃあ、もしパパが僕にマンションを相続すると、僕がお金を払わなきゃいけないの？」
父: 「そうだね。でも、最近マンションの相続税のルールが変わったから、前よりも多く払わなきゃいけなくなる場合が増えたんだ。」
息子: 「えー、なんで？」
父: 「実は、マンションの相続税って今まで、ちょっと安く済んでたんだ。マンションの評価額が実際の市場価格よりも低く見積もられることが多かったんだよ。特に、高層マンションとかは税金を安く抑えるための手段として人気だったんだ。これを『タワマン節税』って呼んでたんだけど、それが問題視されて、ルールが変わったんだ。」
息子: 「なるほど、それでどう変わったの？」
父: 「マンションの評価額が今までよりも市場価格に近づけられるようになったんだ。例えば、都内にある築6年の38階建てマンションの19階の物件だと、評価額が今までの2倍近くに上がっちゃうこともあるらしいんだよ。」
息子: 「そんなに変わるんだ！でも、どんなマンションでもそうなるの？」
父: 「いや、タワーマンションだけじゃなくて、低層マンションでも影響があるんだよ。築年数や階数によって、評価額がどれくらい上がるかは違うけど、基本的には評価額が上がる傾向にあるんだ。」
息子: 「それって、やっぱり相続税がもっと高くなるってこと？」
父: 「そうだね。例えば、さっきのタワマンだと、相続税が今まで55万円だったのが、新しいルールでは750万円になることもあるんだって。14倍も増えるんだよ。」
息子: 「えー、そんなに増えるのか！でも、パパ、それじゃあ相続できない人も出てきちゃうんじゃないの？」
父: 「その通り。相続税を払うために、相続したマンションを売らなきゃいけないって人も増えてくるかもしれない。だから、事前に対策を立てておくことが大事なんだよ。」
息子: 「対策ってどんなことができるの？」
父: 「たとえば、『小規模宅地等の特例』っていう制度があって、相続する人がそのマンションに住んでいる場合、土地の評価額を最大80%減らせるんだ。でも、この特例を受けるためには、いくつか条件があるから、早めに調べておく必要があるね。」
息子: 「なるほど、ちゃんと準備しておかないといけないんだね。でも、パパ、マンションを相続するのって、やっぱり大変そうだね。」
父: 「うん、確かに。だけど、不動産を相続するのは、現金よりもまだ有利なんだよ。現金だとそのままの額に税金がかかるけど、不動産は市場価格の60％くらいで済むことが多いからね。」
息子: 「それでも、相続税が高くなるのは避けられないんだね。」
父: 「そうだね。でも、ちゃんと対策を立てて、できるだけ税金を減らせる方法を見つけることが大事なんだ。生前贈与とかも考えられるけど、計画的に進めていかないと、後で困ることになるから注意が必要だよ。」
まとめ
相続税について学ぶことは、家族にとってとても重要なことです。
特に、マンション相続に関しては、最近のルール変更により税負担が増える可能性があるため、早めの対策が求められます。親子でこうした話をしておくことで、将来の準備をしっかり進めることができますよね。不動産に興味がある方は、ぜひ相続税対策を念頭に置いて、家族と話し合ってみてはいかがでしょうか？
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