2024/2/10付 ⽇本経済新聞 朝刊
不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)が発表した1⽉の⼩規模新築⼾建て住宅の平均希望売り出し価格は、東京23区が前⽉⽐1.9%⾼い1⼾7049万円だった。上昇は2カ⽉ぶり。⽂京区で 1億円を超す⾼額物件が売り出され、全体を押し上げた。
調査は敷地⾯積50平⽅メートル以上100平⽅メートル未満の新築⽊造⼀⼾建て(⼟地含む)について、最寄り駅まで徒歩で30分以内またはバスで20分以内の物件を対象とした。
⾸都圏(東京都、神奈川県、埼⽟県、千葉県)は1.5%安の5218万円だった。23区外も含めた東京都全体は1.0%安の6250万円、神奈川県は3.0%安の4617万円、埼⽟県はほぼ横ばいの4409 万円、千葉県は5.7%安の4229万円だった。近畿圏は2.1%安の3839万円、中部圏は3748万円と1.2%上がった。
東京カンテイによると、東京23区では⽂京区で1億〜3億円台の売り出しがあった。⼀⽅で、神奈川県や千葉県などでは主要都市の値下がりが優勢だった。同社の井出武上席主任研究員は「物価⾼や⾦利環境を⾒極める流れから買い⼿の購買意欲は弱い。東京23区も値上がりが続くとは考えにくい」と話す。
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