マンションという共同住宅において、避けて通れないトラブルの筆頭が「漏水」です。

千代田区マンション情報館です。
天井から水が滴り、壁にシミが広がり、大切な家財やフローリングが台無しになる。こうした光景を目にしたとき、多くの人は「上階の住人が不注意で水をこぼしたのではないか」と疑います。しかし、近年の調査や紛争事例を見ると、原因は住戸内の不注意ではなく、建物の「共用部分」の劣化にあるケースが驚くほど多いのが実態です。
かつては「水漏れは当事者同士で解決するもの」という空気があったかもしれませんが、今やその認識は通用しなくなっています。漏水は、管理組合の運営能力が問われる「経営問題」へと進化しているのです。
2. 法的判断の明確化:共用部原因なら「管理組合の責任」
最近、司法や実務の場ではっきりとした考え方が示されるようになりました。それは、「外壁、屋上、防水層、あるいは共用配管など、管理組合が管理すべき場所に不具合があり、その結果として専有部分(個人の部屋)に被害が出た場合、管理組合が損害賠償責任を負う」という原則です。
これは区分所有法に基づき、管理組合には共用部分を適切に維持・管理する義務があるためです。管理を怠った結果、誰かに損害を与えたのであれば、それは管理組合の過失(あるいは無過失責任に近い厳しい責任)とみなされます。「個人の部屋で起きたことだから」という言い訳は、もはや通用しません。共用部を管理している側の責任として、被害を受けた区分所有者に対し、原状回復費用や損害賠償を支払う義務が生じるのです。
3. 築40年超え時代の到来。老朽化が招く漏水パンデミック
なぜ今、この問題がこれほどまでにクローズアップされているのでしょうか。それは日本のマンションが、未曾有の「老朽化時代」に突入したからです。
現在、全国で築40年を超えるマンションは急増しており、今後10年、20年でその数はさらに膨れ上がります。築年数が経てば、当然ながら以下のリスクが飛躍的に高まります。
- コンクリートの亀裂や外壁タイルの剥離:ここから雨水が侵入します。
- 屋上防水層の耐用年数超過:最上階の住戸を直撃します。
- 共用立て管の腐食:目に見えない壁の裏側で、じわじわと水漏れが進行します。
漏水トラブルは、もはや「運が悪かった」で済まされる珍しい話ではなく、古いマンションであれば「いつ起きてもおかしくない日常のリスク」となっているのです。
4. 施設賠償責任保険の落とし穴。未加入や加入拒否の実態
万が一の漏水に備え、多くの管理組合は「施設賠償責任保険」に加入しています。これは組合が責任を負うべき事故が発生した際、保険金で賠償額をカバーするものです。
しかし、ここで二つの大きな問題が浮上しています。一つは、そもそもこの保険に加入していない、あるいは補償内容が極めて不十分な管理組合が一定数存在すること。もう一つは、適切に大規模修繕を行っていないマンションに対し、保険会社が「リスクが高すぎる」として、保険料を大幅に値上げしたり、最悪の場合は更新・加入を断ったりするケースが出始めていることです。
保険というセーフティネットを失った管理組合が、高額な賠償請求に直面したとき、その負担は最終的にすべての区分所有者に跳ね返ってきます。
5. 「一部の部屋の被害」に組合費を使うことへの葛藤
修繕積立金が潤沢でない管理組合では、漏水対応を巡って深刻な内部対立が起きることがあります。「一部の部屋だけが被害に遭ったのに、なぜ全員が積み立てたお金から賠償金を出すのか」「自分たちの部屋は大丈夫なのに」といった不満の声です。
しかし、こうした感情論で対応を遅らせることは、火に油を注ぐ行為です。共用部が原因であることが明白な場合、対応を拒否すれば法的紛争に発展し、遅延損害金や弁護士費用まで上乗せされる結果になります。今回の「管理組合の責任」という考え方の普及は、こうした不毛な議論を断ち切り、「共用部の不備は全員の連帯責任である」という覚悟を促すものとも言えます。
6. 修繕積立金の不足が招く、最悪の法的シナリオ
最も恐ろしいのは、資金不足を理由に「原因箇所の根本的な修繕」を先延ばしにすることです。バケツで水を受けるような一時的な処置で済ませている間に、建物内部の鉄筋は錆び、構造そのものの劣化を早めます。
また、一度漏水が起きた部屋は、カビの発生や資産価値の低下を招きます。被害者である住人から「管理組合が適切な修繕を怠ったために、私の資産価値が毀損された」として、さらに高額な慰謝料や損害賠償を請求されるシナリオも現実味を帯びてきます。積立金不足は、単なる工事の遅れではなく、巨大な法的リスクを抱え込むことと同義なのです。
7. 資産価値を左右する「管理の中身」。購入前にチェックすべき点
これからマンションを購入しようとする方にとって、立地や内装、価格は魅力的な要素です。しかし、中古マンション、特に築年数が経過した物件を選ぶ際には、これまで以上に「管理組合の健全性」を厳しくチェックする必要があります。
- 過去の漏水履歴とその対応内容:適切に原因究明と根本修理がなされているか。
- 施設賠償責任保険の加入状況:万が一の際に組合が機能するか。
- 修繕積立金の残高と修繕計画:漏水を防ぐための防水工事や配管更新が計画的に行われているか。
これらの情報は、重要事項調査報告書などを通じて確認できます。「管理を買う」という言葉がありますが、現代においては「管理によるリスク回避を買う」という意味が強まっているのです。
8. 都心3区(千代田・港・中央)特有の高額賠償リスク
私たちが主に扱う千代田区・港区・中央区のマンションは、物件価格そのものが非常に高額です。これは、漏水事故が起きた際の損害額も跳ね上がることを意味します。
高価な家具、海外製の音響設備、特注のフローリング……。都心のプレミアムな住戸で漏水が起きれば、その損害賠償額は数百万円、時には数千万円に達することもあります。管理組合が負うべき責任の重さは、そのマンションの「格」に比例すると言っても過言ではありません。管理が曖昧で、漏水リスクを放置しているマンションは、賢明な買い手からは敬遠され、結果として資産価値の暴落を招くことになります。
9. まとめ:漏水対策は「最高の節税」であり「資産防衛」である
漏水は、単なる水のトラブルではありません。管理組合のガバナンス、修繕計画、資金繰り、そして居住者間の信頼関係がすべて凝縮された「通信簿」のようなものです。
適切な修繕にお金をかけることは、一見すると出費に見えますが、将来の法的紛争や高額賠償、そして資産価値の下落を防ぐという意味では、これ以上ないほど投資効率の良い「資産防衛策」です。
不動産は、買った瞬間がピークではありません。住んでいる間、そして次に引き継ぐ瞬間まで、いかに「トラブルのない状態」を維持できるか。千代田区マンション情報館は、そのための確かな視点を提供し続けます。管理がしっかりした、本当の意味で価値あるマンションを選び、育てていきましょう。
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