1. 株価とマンション価格の相関関係
東京23区の中古マンション価格は、長い間上昇傾向が続いていました。特に、日経平均株価と中古マンション価格には正の相関があると言われており、株価が上がるとマンション価格も上昇するという動きが見られました。しかし、最近ではこの関係が崩れつつあり、23区内のマンション価格は頭打ちの兆しが見えてきています。
株価が上がることで、株式を保有している世代が経済的に余裕を感じ、高額なマンションを購入するケースが多く見られました。特に、両親からの住宅取得資金の援助を受けた若い世帯が、都心部のマンションを購入することが価格上昇の一因となっていました。
2. 価格上昇の限界とマンション市場の変化
2023年以降、日経平均株価と中古マンション価格の相関関係が弱まっており、特に23区全体では価格の上昇が鈍化しています。実際に計算されたデータでは、以前は中程度の正の相関が見られたものの、現在ではほとんど相関がない状況です。この変化は、マンション価格が上がりすぎて、一般の購買層が手を出しにくくなっていることが要因の一つと考えられています。
3. 高額帯マンションの強気な動き
一方で、2億円以上の高額帯の中古マンションに関しては、株価と強い相関が続いており、価格が顕著に上昇しています。特に、相続対策として株式を売却し、その資金で高額マンションを購入する富裕層が増加していることが背景にあります。実際に、2023年1月以降のデータでは、高額帯マンションの価格上昇率は28%に達しており、全体の上昇率である1割程度を大きく上回っています。
4. マンション価格の今後の見通し
一般的な価格帯の中古マンションは、すでに手が届きにくい水準に達しており、今後は価格の上昇が緩やかになるか、あるいは停滞する可能性があります。特に、若い世代や中間層が購入を控える中で、これまで続いていた価格上昇のトレンドが限界を迎えつつあると考えられます。
5. まとめ
東京23区の中古マンション市場では、株価と連動した価格上昇が見られてきましたが、2023年以降はその相関関係が崩れ、価格の頭打ちが見え始めています。
一方で、富裕層を中心とした高額帯マンションの需要は依然として高く、今後も価格上昇が続く可能性があります。不動産投資や住宅購入を考えている40代男性にとって、こうした市場の動向を注視し、今後の投資戦略を慎重に見直す時期かもしれません。
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