千代田区丸の内は、皇居外苑と東京駅に挟まれた地区です。明治初期に岩崎弥太郎がこの一帯を明治政府から払い下げを受け、以降、三菱系のエリアとして発展を遂げてきました。千代田区丸の内にはほぼ住居がありません。1917年のデータでは人口19人です。つまり、夜間人口がこのくらい。
しかも、オフィス街なので夜になるとほとんど人通りがなくなっていまい、20世紀末、街自体の活気もなくなってきました。その転機になったのが、2002年代の丸の内ビルディング(丸ビル。東京都千代田区丸の内二丁目)の建て替えです。東京駅の目の前にある丸ビルは1923年(大正12年)に建てられた歴史あるビルですが、その外観を残したまま高層ビルの丸ビルに生まれ変わりました。2007年には丸ビルの隣に新丸の内ビルディング(千代田区丸の内一丁目)が、また、2012年には旧東京中央郵便局跡地にはJPタワー(千代田区丸の内二丁目)が建てられました。
こうした再開発ビル群や丸の内の中心を通る丸の内仲通りには高級ブランド・ショップや飲食店が誘致され、現在、千代田区丸の内は活気溢れる街に変貌を遂げつつあります。やはり、街には人の行き来が重要なんですね。丸の内仲通りの高級ブランド路面店としては2004年(平成16年)に完成した明治安田生命ビル1・2階のティファニー丸の内店が始まりです。銀座にあるティファニーの路面店と比べ、丸の内店は規模こそ小さいものの、明治安田生命ビルの重厚な外観はニュヨーク本店に雰囲気が似ています。
その他、丸の内仲通りには高級ブティックが並んでいますが、銀座や表参道などとは違い、規模は小さいながらエッジの利いたお店が多いのも特徴です。夜はシャンパンゴールドの照明もきれい。かわいいというよりは大人の雰囲気のあるお洒落な丸の内。千代田区内のおうち探しの機会にぜひ足を運んでみてください。
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