富裕層の皆様が注目すべき次の不動産・観光投資の方向性
ホテル事業の世界では今、ある東南アジア企業の躍進が静かに注目を集めています。
その名は「マイナー・インターナショナル」。
バンコクに本拠を構えるこの企業は、世界58カ国に560以上のホテルを展開し、いまや東南ア最大のホテル運営会社。
「タイのホテル王」と呼ばれる創業者ウィリアム・ハイネキ氏のもと、グローバル戦略を加速させています。
今回の記事では、彼らの戦略から見えてくる「アセットライト」「ブランド戦略」「富裕層ターゲット」という3つのキーワードを中心に、富裕層の皆様が注目すべき次の不動産・観光投資の方向性について考えてみたいと思います。

世界1000軒体制へ。“マイナー”の名は、もはや“メジャー”
2025年現在、マイナー社はすでに約8万室を運営し、2029年までにホテル数を1.8倍の1000軒に増やす計画を発表しています。
驚くべきはその拡大先──アジア域内にとどまらず、日本、アメリカ、欧州などへの本格進出を打ち出している点です。
特に日本市場では、「リッチモンドホテル」で知られるロイヤルホールディングスと組み、今後10年で21軒のホテルを展開する予定。
使用するブランドは「アナンタラ」など高級リゾート型が中心で、“アジア的なラグジュアリー”を武器に日本市場へ乗り込む構えです。

“持たざる経営”=アセットライト戦略にシフト
マイナーの躍進の裏にあるのが、「アセットライト経営」という考え方。
つまり、自社で土地や建物を所有せず、ホテルの運営だけに集中するモデルです。
実際、21~25年に開業する新規ホテルの約80%がこのアセットライト方式。
開発・所有は地場の不動産会社や投資ファンドが担い、マイナー社は運営委託を受けて手数料収入を得る。
このモデルは、不動産価格の変動リスクを回避しつつ、ブランドとノウハウに集中して拡大する、極めて効率的な手法と言えるでしょう。
なぜ富裕層に響く?「アジア的ホスピタリティ」が武器
ホテル業界では、欧米資本による“画一化されたラグジュアリー”が進む中、マイナーは「アジアらしさ」にこだわる姿勢を崩していません。
たとえば、アナンタラブランドは──
- タイ建築を基調にした内装
- ハーブスチームや伝統マッサージを取り入れたスパ
- 地元文化に根ざした接客
…といった、**“非日常でありながら、どこか温もりのある贅沢”**を提供します。
これは、感度の高い富裕層旅行者が今まさに求めている体験であり、差別化ポイントでもあります。
アジアのホテル企業が世界に打って出る時代
興味深いのは、マイナー社だけでなく、バンヤングループ(シンガポール)、デュシット(タイ)など、他のアジアホテル企業も次々と欧米や日本市場に参入していることです。
各社とも「アセットライト」戦略を積極的に採用しながら──
- 欧米のホテルチェーンを買収(例:マイナーがスペインのNHホテルグループを買収)
- 日本・中国・インドで出店を加速
- COOや幹部に欧州ホテル業界の人材を招聘
という動きを進めています。
これまで“受け身”だったアジアのホテル業界が、今や世界を相手に攻めの展開を始めているのです。

日本の不動産・観光投資家にとっての示唆
千代田区マンション情報館の読者である投資家・不動産オーナーの皆さまにとって、この動きには複数のヒントがあります。
① 「運営は外部、所有は自分」型の投資が今後主流に
国内外のホテルブランドと提携し、物件を貸す「運営受託型モデル」は、リスク分散・ブランド活用という点で魅力的。
特にインバウンド再開が進む今、東京・京都・那覇・札幌など観光都市の好立地物件は再評価されています。
② 地方の「観光×体験型宿泊施設」に投資妙味あり
マイナー社が注力するのは“ただ寝るだけのホテル”ではなく、“滞在自体がエンタメ”になる施設。
これは、地方での複合体験型施設(温泉・食・文化体験など)にも応用が可能。
那須・伊豆・軽井沢など、“都市圏2時間圏内”の観光地は特に注目です。
③ 「ブランドホテル」誘致による資産価値の最大化
自社保有の商業ビルや宿泊施設に、海外ブランドホテルを誘致することで、稼働率・宿泊単価の引き上げが見込まれます。
この“ブランドの力”は、不動産の価値を底上げする無形資産と捉えられます。
まとめ|アジア発のラグジュアリーが、世界を変える
「高級ホテル=欧米ブランド」という時代は、もう過去のものです。
これからは、**アジア発のホスピタリティと体験価値を備えた“文脈のあるラグジュアリー”**が、世界の富裕層の旅を支えるでしょう。
そしてそこには、不動産投資の新しい出口戦略も見えてきます。
“運営を任せ、所有で稼ぐ”という形。
“ブランドを貸し、不動産価値を高める”という発想。
この新しい時代の波に、乗る準備はできていますか?
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