1. 相続手続きが進化中!

相続手続きと聞くと、煩雑で時間がかかるイメージがありますよね。しかし、2024年以降、相続手続きの効率化がどんどん進んでいます。例えば、故人の戸籍を集める際、複数の本籍地があった場合でも、最寄りの役場でまとめて取得できるようになったことをご存知ですか?これまでは、それぞれの役場に足を運んだり、郵送で手続きを行ったりする必要があり、相続人にとっては大きな負担でした​。

2. 預貯金の一括照会制度で手間が大幅軽減

さらに、2025年3月には、預貯金の口座を一括で照会できる新しい制度が導入される予定です。この制度を利用することで、故人の預貯金口座を探し回る手間が省け、相続手続きがスムーズに進むようになります。

これまで相続人は、故人が利用していた金融機関に一つずつ問い合わせをして残高証明書を取得していましたが、これからは一度の手続きで全ての口座を確認できるようになるため、非常に便利です​。

3. 不動産の一括照会も可能に

相続において、預貯金と並んで大きな金額を占めるのが不動産です。2026年2月には、不動産の所有情報を全国一括で照会できる「所有不動産記録証明制度」がスタートします。この制度を使えば、相続人が故人の所有していた土地や建物の所在地や面積、種類などの情報を簡単に確認することができるようになります​。

これまでは、固定資産税の納税通知書や名寄帳を確認し、各市区町村に問い合わせる必要がありましたが、新制度では全国の物件が対象となるため、特に複数の不動産を所有していた故人の相続手続きが飛躍的に効率化されることが期待されています。

4. 保険や株式の手続きも簡単に

さらに、生命保険や証券口座に関しても、簡単に照会できる制度が整っています。
生命保険では「生命保険契約照会制度」があり、契約の有無を調査できるほか、株式や投資信託については、証券保管振替機構が提供する「登録済加入者情報」を開示請求することで、どの証券会社にどのような資産があるかを確認することが可能です​。

5. 手続きを早めに進めるメリット

相続手続きをスムーズに進めるためには、早めの対応が鍵です。例えば、故人に多額の借金があった場合、相続放棄や限定承認を行うことができますが、その申し立ては相続開始から3ヶ月以内に家庭裁判所で行わなければなりません。

また、相続税の申告期限は故人が亡くなった日の翌日から10ヶ月以内ですので、財産をしっかりと把握して、必要な書類を整えることが重要です​。

6. まとめ

相続手続きは複雑で時間がかかるものですが、2024年から続々と導入される新制度により、その手間は大幅に軽減されます。不動産や預貯金の一括照会制度を活用し、スムーズな相続手続きを行うための準備を進めましょう。不動産に興味を持つ40代男性にとっても、このような相続関連の情報を知っておくことは、将来の家族の負担を減らす大きな助けとなるはずです。

マンション市場がどのように動いていくか、今後も目が離せない状況が続きそうです。

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