冬の寒い時期、手入れが楽なフローリングの床で、裸足でゴロゴロして過ごせたら最高ですよね。

そんな生活を実現できる暖房装置が、足元からじんわりと温めてくれる「床暖房」。

ここでは、床暖房のメリット、デメリットについて、詳しくご紹介していきます。

床暖房の種類について

床暖房とは、床下の熱源で部屋を温める暖房器具です。

床下から床を伝わってくる熱は、天井や壁に反射しながら、部屋全体を温めます。

「温かいのは床だけではないか?」と思われがちですが、温かい空気は上に上がっていく性質があるので、効率的に部屋全体を温めることができる仕組みとなっています。

床暖房には、大きく分けて「電気ヒーター式」「温水循環式」の2種類があります。

以下でそれぞれの特徴を説明していきます。

<電気ヒーター式>

床下に電熱線ヒーター内蔵のパネルを設置します。
電気の力でヒーターを温め、それによって部屋を温めます。
一室のみの床暖房に適しています。

メンテナンスは不要で、建物と同等の耐用年数だと言われています。

熱源機が不要なので初期費用が安くおさまりますが、ランニングコストは少々割高になります。

<温水循環式>

床下に配水管を設置します。
電気やガスなど (熱源機) で温めたお湯を配水管に通し、温水の循環によって部屋を温めます。
ムラなく部屋を温めるので快適に使えます。

メンテナンスに関しては、定期的に不凍液の入れ替えが必要。
床下の配水管は30年以上の耐用年数だと言われています。

初期費用は電気ヒーター式より高いですが、ランニングコストは低めです。

床暖房とエアコンにかかる費用の比較

「床暖房とエアコン、どちらがコスパが良いのか?」

毎日使う暖房器具のコスパ、気になりますよね。

以下で比較していきます。

<初期費用>

エアコン:10~15万円程度
電気ヒーター式床暖房:30~40万円程度
温水循環式床暖房:50~60万円程度

床暖房は床下への熱源設置工事が必要なため、エアコンよりも初期費用がかかります。

<1ヶ月の光熱費>

エアコン:4,100円程度
電気ヒーター式床暖房:6,100円程度
温水循環式床暖房:2,800円程度
(8~10畳程度、1日8時間使用、電気代は1kWh27円)

比較した結果、温水循環式床暖房が最も安いという試算になりました。

<修理費用>

エアコン:1万円~数万円程度
床暖房:20~30万円程度

床下の装置を修理する必要があることから、床暖房の修理はエアコンと比べて高額になります。
ただし修理の頻度は、エアコンの方がはるかに多くなります。
エアコンは5年に1度程度。床暖房は30年に1度程度だと言われています。

床暖房のデメリットとは?

足元からぽかぽかと温まる気持ち良さが魅力の床暖房。

床暖房を導入するにあたり知っておきたいデメリットをご紹介していきます。

<修理費用・メンテナンス費用が高額>

床暖房の修理は30年に1度程度ですが、いざ修理するとなると、設置されている部屋がいっさい使用できない大がかりな修理が必要で、費用もかさみます。

「温水循環式床暖房」の場合は、メンテナンス費用が高額です。
この床暖房に使用する温水は「不凍液」と呼ばれるものです。
床暖房を使用すると不凍液が減ってしまうので、年に1回補充しなければなりません。購入費用は5,000~10,000円。
さらに5~10年に1回、不凍液の全量を交換する必要があります。
また熱源の機械も10年に1回、交換する必要があります。

<部屋が温まるまで時間がかかる>

スイッチを入れてから部屋が温まるまで、30分から1時間かかります。
外出が多く、スイッチのオン/オフを繰り返す方には、床暖房は不向きです。
誰かが1日中家で過ごすというご家庭でしたら、床暖房の導入をお勧めできます。

床暖房のメリットとは?

冬の寒い時期、エアコンをつけても、どうしても足元が温かくならないという悩みをよく耳にします。
温かい空気は上に上がっていく性質があるので、仕方がないことです。

足元からじんわりと温める床暖房。
床から上がっていく温かい空気は、部屋全体を効率的に温めます。

以下で床暖房のメリットをご紹介していきます。

<ほこりが舞いにくく空気がきれい>

エアコンは使用すればするほどフィルターにほこりがたまり、掃除をしないと、ほこりを部屋をまき散らす羽目になります。
床暖房は、ほこりが舞いにくい暖房器具で、室内の空気をきれいに保つことができます。
エアコンのように、まめにフィルター掃除をする必要もありません。
ぜんそくやアトピーの方に特にお勧めです。

<安全性と快適さで、高齢者や小さい子供にお勧め>

メインの暖房が石油ストーブの場合、使い方に注意が必要で、安全性の点で、高齢者や小さい子供には不向きです。
メインの暖房がエアコンの場合、足元が温かくならないことから、高齢者や小さい子供はあまり快適に過ごせません。

これらの問題を解消してくれるのが、床暖房です。
換気が不要で、誰が使っても危険がないので、高齢者や小さい子供を留守番させても安心ですね。
足元が温かいと、一日中部屋で過ごす高齢者や小さい子供は、気分よくアクティブに活動することができます。

<カビやダニの発生を防げる>

床暖房では水蒸気が発生しないため結露が起こらず、カビやダニの発生を防ぐことができます。
一軒家やマンションの1階の場合は、特に大きなメリットだと言えるでしょう。

まとめ

初期費用やメンテナンス費用がかかることから、導入するか迷う人も多い、床暖房。

しかし、快適な生活を望む方にとっては、メリットが多い暖房器具です。

ほこりが舞いにくく結露が起こらないため、健康に良く、ぜんそくの人には特にお勧めです。
安全性が高いため、高齢者や小さい子供がいるご家庭にも最適な暖房装置としてお勧めできます。

一度、導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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