世界規模のホテルチェーンとしての地位をさらに強化していく方針


西武グループがホテル業界で大きな一歩を踏み出しました。
2025年9月16日、西武ホールディングスは米国のライフスタイルホテル「エースホテル」を運営するエース・グループ・インターナショナル(AGI)を最大130億円で買収すると発表

この買収を通じて、西武プリンスホテルズはファミリー層中心だった顧客層を広げ、世界規模のホテルチェーンとしての地位をさらに強化していく方針です。

エースホテルは1999年に米・シアトルで誕生。
デザインやコンセプトにこだわった高価格帯のブティックホテルとして人気を集め、現在は北米を中心に国内外8カ所で展開しています。


日本では2020年にエースホテル京都がオープンし、27年には福岡で新規開業予定。
さらに、「東京でも開業したい」とのコメントも出ていて、今後の動きに注目です。

西武プリンスホテルズは長年「プリンスホテル」ブランドを中心にファミリー層をメインターゲットとしてきました。

しかし、日本全体の少子高齢化や人口減少で国内需要は先細り。
そこで西武は、個性派・ライフスタイル志向の旅行者や海外富裕層を取り込むために、デザイン性とブランド力を兼ね備えたエースホテルをグループに迎えたのです。

西武HDの後藤高志会長は会見で、
「今回の事業取得により、日本を基点としたグローバルホテルチェーンへの道筋が一層確実になる」
と力強く語っています。

西武プリンスは今回に限らず、海外展開を積極的に進めている企業です。
2017年にはオーストラリアのステイウェルホスピタリティーグループを43億円で買収し、「パークレジス」「レジャーイン」など中価格帯ブランドを取得。

さらに、2035年までに現在約90あるホテルを250に増やす目標を掲げています。
25年以降にはタイ・インドネシア・ベトナムなどでも新規開業を予定しており、まさに世界を視野に入れた展開が進んでいます。

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世界的にもホテル業界は買収・統合の流れが活発です。
米ハイアットは2024年にスタンダード・インターナショナルを買収。

2025年4月には、米マリオットがオランダのライフスタイルブランド「シチズンM」を取得することで合意しています。
西武の今回の動きも、このグローバルな再編の流れの中に位置づけられると言えるでしょう。

  • 西武ホールディングスは米エースホテル運営会社を最大130億円で買収
  • エースホテルはデザイン重視の高級ブティックホテルとして世界8カ所に展開
  • 西武は2035年までにホテル数を約250に増やす計画を掲げ、アジア進出も予定
  • 国内外のホテル業界では大型M&Aが加速中

西武プリンスが築く「日本発のグローバルホテルチェーン」。
これからは、京都や福岡だけでなく東京など全国各地、さらに海外でもエースホテルブランドの新展開が見られる可能性があります。
旅行好きや不動産投資を考える方にとって、今後ますます目が離せない動きです。