今後の不動産購入戦略におけるポイントを、
不動産のプロ視点から解説していきます

こんにちは、千代田区マンション情報館の小川です。

首都圏で新築マンションを探している方、最近「ペアローン」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?

実は今、住宅購入の現場で「夫婦で住宅ローンを組む」という選択肢をとる方が急増しています。2024年のデータでは、首都圏の新築マンション購入者の約4割が、夫婦の収入を合わせて住宅ローンを組んでいるという結果が出ました。

今回は、ペアローンの仕組みとメリット・デメリット、そして今後の不動産購入戦略におけるポイントを、不動産のプロ視点から解説していきます。

背景には、新築マンション価格の高騰があります。

都内を中心にマンション価格は右肩上がり。特に23〜24年は、駅近物件や再開発エリアの価格上昇が顕著で、1LDKでも1億円近くする物件も珍しくありません。

こうした価格上昇に対し、世帯単独ではローンの審査金額が足りないケースも増えています。
そこで登場するのが、「夫婦で住宅ローンを組む=ペアローン」という選択肢です。

ペアローンとは、夫婦がそれぞれ別々に住宅ローンを組むスタイル
2本のローンを同時に契約することで、借入可能額を大きく増やすことができます。

📌 例えば

さらに最近は、35年を超える“超・長期ローン”(40年〜50年)を選ぶ夫婦も急増中。
20代の購入者では「ペアローン×50年返済」の割合が10%を超えるというデータもあります。

借入可能額を増やせる

→ 購入物件の選択肢が広がり、立地や広さ、ブランド価値も妥協しにくくなる

各自で住宅ローン控除を受けられる

→ 夫婦それぞれに年末残高に応じた税額控除が適用(条件あり)

将来の売却も視野に入れた柔軟な購入計画が可能

→ 価格上昇が期待できるうちに買って、出産・転勤のタイミングで売却 or 住み替え

もちろん、メリットばかりではありません。注意すべきリスクも存在します。

⚠️ 共働き前提のローン設計はリスクが高い

出産や病気、転職によって一方の収入が途絶えると、返済が厳しくなります。

⚠️ 離婚時のローン処理が煩雑

ローンが2本に分かれているため、財産分与や売却の際にトラブルになりやすいです。

⚠️ 変動金利+長期ローン=金利リスクが拡大

2024年から日銀が利上げに転じ、今後の住宅ローン金利も上昇局面へ。
特に変動金利を選ぶ人が依然8割以上とされており、長期的には金利負担が膨らむ可能性も。

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千代田区マンション情報館


千代田区や都心エリアで、修繕済・利回り良好な優良中古マンションをご希望の方は、ぜひ私たちまでお気軽にご相談ください!

三井住友トラスト「資産のミライ研究所」の矢野氏はこう指摘します。

「住宅ローン審査で『借りられる金額』=家計が『借りてよい金額』ではない。
夫婦のライフプランや将来の働き方、支出計画をよく話し合うことが大切」

たとえば、以下のようなシミュレーションを検討しておきましょう:

実際、千代田区のような人気エリアでは、共働き世代がペアローンで新築・中古マンションを購入する例が増えています。

都心部では家賃も高く、賃貸で払うより「買って資産にする」選択をするカップルが目立ちます。
最近ではDINKs(子供を持たない共働き夫婦)や、将来の収益化を見据えて購入する若手夫婦も。

ペアローンは、夫婦で協力し合うことでマイホームの夢を早期に実現できる強力な手段です。
しかし、無理な返済計画はかえって家計のリスクになります。

「家を買う」ことは「人生をデザインする」こと。
だからこそ、ライフプランと資産計画をしっかり立て、最適なローン選びをしていきましょう。


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