千代田区マンション情報館のコラムへお立ち寄りいただきありがとうございます。
本日は「廊下のあるお部屋」について書きますね。
最近増えている「廊下のない間取りの家」。
ここ10年で「部屋を広くするために廊下を作らない」という考え方が当たり前になってきました。
マンションを購入する場合、「廊下のある間取り」「廊下のない間取り」のどちらが良いか、自分で選択することができます。
住みやすいのはどちらの間取りなのでしょうか?以下で説明していきます。
廊下のない部屋のつくり
廊下のない部屋は、どのようなつくりになっているのでしょうか?
ここでは、マンションを例に挙げて説明していきます。
大きく分けると2つのパターンがあります。
1つ目は、玄関を開けると玄関ホールがあり、さらにドアを開けるとLDKがあるというパターンです。
2つ目は、玄関を開けると玄関ホールがありますが、特に仕切りがなくそこにLDKが広がっているというパターンです。
2つ目の場合、空間を広く使え、風通しも良いですが、プライバシーの確保が難しくなります。
広々としたLDKの中に、トイレ、浴室、洗面所なども設置されています。寝室はLDKの奥にあります。
ドアで仕切られている場合もあり、ドアがない場合もあります。
部屋に廊下がない代わりに、どこに行くにもLDKを通って行く必要がある、ということになります。
廊下のある部屋のデメリットとは?
廊下がある部屋のメリット。
これは「廊下がない部屋」に住んではじめて実感できるのかもしれません。
昔ながらの家は、すべて「廊下がある間取り」でしたから。
最近流行りの「廊下なし、日当たりの良い広々したLDKで、お洒落な休日を」。
とても魅力的に思えますよね。
しかし、無駄に思える廊下にも、実は素晴らしいメリットがあるのです。
以下で説明していきます。
■廊下の面積が多い分、LDKが狭くなる
廊下が長ければ長いほど、LDKが狭くなってしまいます。
これが最大のデメリットだと言えます。
特に2人暮らしの場合、プライバシーはそれほど重視しないという方が多いので、廊下は必要ないかもしれません。
■廊下がクランクしていると風通しが悪く、湿気がこもる
廊下がクランクしている間取りは要注意です。
玄関からベランダ方向に風が吹き抜けないので、湿気がこもりやすくなります。
廊下はまっすぐである必要があります。
マンションの場合、同じ建物内に「廊下がまっすぐな間取り」と「廊下がクランクしている間取り」が混在していることがあります。
「廊下がまっすぐな間取り」の物件を選ぶようにしましょう。
廊下のある部屋のメリットとは?
最近流行りの「廊下なし、日当たりの良い広々したLDKで、お洒落な休日を」。
とても魅力的に思えますよね。
しかし、無駄に思える廊下にも、実は素晴らしいメリットがあるのです。以下で説明していきます。
■プライバシーが確保でき、各部屋の音が漏れにくい
廊下がある場合、各部屋は完全にドアで区切られています。
当然、プライバシーが確保しやすく、音が漏れにくくなります。
廊下がない場合は、どこに行くにもLDKを通らなければならない…つまり、来客時には非常に落ち着かない…廊下があれば、その心配は無用です。
盲点ですが、トイレを流す音だって重要。
LDKにトイレがあると、トイレを流す音が気になってしまいますよね。
さらに、テレワークやオンライン授業で、家庭で静かに過ごす必要がある今日この頃、プライバシーの確保は最重要事項だと言えるでしょう。
■部屋に湿気や匂いがこもりにくい
快適に暮らすためには、部屋に湿気や匂いがこもりにくいことが、とても重要。
廊下がない場合は、浴室がLDKに設置されているため、湿気がこもりやすく大変です。
匂いの点でも、トイレがLDKに設置されているため、結構気になると思います。
料理の匂いがLDK全体に広がるのも、あまり良くないですね。
その点、廊下があれば、これらの問題はすべて解消されます。
■LDK全体を有効利用できる
廊下があると「LDKが狭くなる」のは確かです。
しかし、廊下があるために「LDK全体を有効利用できる」という良い点があります。
なぜなのでしょうか?
ここでは、廊下がない間取りの場合を例に挙げて、説明していきます。
廊下がない間取りのLDKは、確かに広々しています。
しかし非常にドアが多い部屋となります。
玄関との間のドア、トイレのドア、浴室のドア、寝室のドアなど…。
ドアが開くスペースを確保するため、意外にも家具を置けるスペースは狭いのです。
また、壁面収納はあまりできません (ドアが多いため)。
また、LDKが廊下の役割も兼ねているので、動線を確保するため、床にあまりものを置くことはできません。
こういったことから考えると、廊下がない間取りのLDKの方が、ストレスなく床にものを置けるため、生活しやすいと言えます。
動線の確保に気を配る必要がないのです。
まとめ
昔ながらの「廊下がある間取りの部屋」。
見た目の派手さには欠けますが、暮らしやすさでは「廊下がない間取りの部屋」を上回っていると言えます。
どちらの間取りが自分のライフスタイルに合っているか、じっくりと検討した上で、物件を選んでみてくださいね。
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