リフォームとリノベーションの違いは?

最近、メディアで「リノベーション」という言葉を見る機会が増えてきました。古民家をリノベーションしたカフェや、芸能人が自宅をリノベーション、などTVなどでも目にする機会が増えています。そこで強調されるのは「見た目」のオシャレさ。見た目がオシャレならリノベーションなのでしょうか。実は見た目よりも大切なことがあるのです。

最近、メディアで「リノベーション」という言葉を見る機会が増えてきました。古民家をリノベーションしたカフェや、芸能人が自宅をリノベーション、などTVなどでも目にする機会が増えています。そこで強調されるのは「見た目」のオシャレさ。見た目がオシャレならリノベーションなのでしょうか。実は見た目よりも大切なことがあるのです。

リフォームとどう違うの?

リノベーションと似ている言葉の一つとしてリフォームがあります。リノベーション協議会によると、次のように定義されています。
リフォームとは・・・「原状回復のための修繕・営繕、不具合箇所への部分的な対処」
リノベーションとは・・・「機能、価値の再生のための改修、その家での暮らし全体に対処した包括的な改修」

言葉だけだと少し分かりづらいので、写真でそれぞれみてきましょう。

リフォームは「もとに戻す」

参考:https://nitori.ti-da.net/

キッチンリフォームの一例です。キッチンが新調され、壁紙も新しいのが貼り替えられています。一言で言えば、「もとに戻す」という意味合いがあります。
リノベーションは一旦解体し、ゼロの状態にします。これを「スケルトン状態」と言います。なぜわざわざここまで解体する必要があるのでしょうか。 

参考:http://www.jspkk.co.jp/i/mansion.html

劣化した配管に注意

これはマンションの床を剥がすと出てくる給排水管の内側の写真。この中を水が流れてくるのです。衛生的によくないだけではなく、漏水の原因にもなり、そうなった場合、近隣住民の方に迷惑をかけます。素材にもよりますが、20年以上経過している配管は交換が推奨されています。

衛生面での配慮や漏水のリスクを避けるため、一度スケルトン状態にし、配管からつなぎ直します。青色が給水管、赤色が給湯管、灰色が排水管です。

リフォームとリノベーションの大きな違いは、配管などのインフラ部分から新しくすることです。インフラ部分は配管の他にもガス管や電気配線など13項目あります。これらはリノベーション協議会によって、「重要インフラ」として定義されています。これらの基準をクリアするものは「適合リノベーション」として認定され、修繕記録を住宅履歴情報として保管されます。

リノベーション協議会とは

リノベーション協議会はリノベーションに関わるあらゆる業者が横断的に集まった団体です。リノベーションの品質水準を定め、優良なリノベーション住宅の理解、普及浸透を推進していくことを目的に設立されました。中古マンションをリノベーションする際に、リノベーション協議会の求める検査基準を満たせば「R1」という認定マークがつき、一定の品質が担保されます。

千代田区の築年数は21年

首都圏では4件に1件が築30年以上といわれています。日本最大級のマンション情報サイトであるマンションマーケットによると、東京都千代田区の平均築年数は21.9年。つまりほとんどの物件が配管などインフラを交換する時期を迎えていることがわかります。だからスケルトン状態まで解体して、インフラから変える「リノベーション」のニーズが増えているのです。

参考:https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-0839/

リノベーション済み物件に注意


不動産サイトで物件を探せば、「リノベーション済み物件」を見る機会もあるでしょう。中には、間取りを一部変えただけで「リノベーション済み」と謳っている物件もあります。こんな物件には注意が必要です。築20年以上経過していて、配管が交換されていない場合は、近々交換する時期になる可能性が非常に高いからです。
リノベーション済みマンションを購入する際には、表面的なところだけではなく、「インフラ部分」が交換されているのかを確認しましょう。

リノベーション済のマンションのご相談は千代田区マンション情報館へぜひ!!
九段下サロンでお待ちしております。