1. ホテルの平均客室単価が2万2000円台に!
2024年8月の国内ホテルの平均客室単価が、初めて2万2000円台に達しました。
具体的には、2万2137円となり、前年同月比で13.2%も上昇しました。この大きな要因は、訪日外国人(インバウンド)需要の増加です。特に東京や大阪、京都といった訪日客が多く集まる地域で、この単価の上昇が顕著でした。
2. インバウンド需要の強さ
今年の8月は、世界的な夏休みシーズンであり、欧米やオーストラリアからの旅行者が日本を訪れました。これにより、ホテルの需要が高まり、単価も上がりました。特にインバウンド需要は、国内の旅行者が減少している中で、ホテル業界にとって非常に重要な収益源となっています。
インバウンド客は、日本の文化や自然を楽しむために来日し、宿泊施設に対する要求も高い傾向があります。高級ホテルや温泉付きの宿泊施設が人気を集め、より高い料金でも宿泊が成立しています。
3. 稼働率の微減とその背景
一方で、ホテルの稼働率は全国平均で75.0%と、前年同月と比べて0.8ポイント低下しました。これは台風や南海トラフ地震の影響があり、交通機関の欠航や運休が長期化したことが要因です。また、臨時で発令された地震注意情報により、ビーチが閉鎖された地域もあり、宿泊キャンセルが相次いだことが稼働率低下の原因となりました。
それでも、8月11日には稼働率が87.0%と高水準を維持しており、特に連休中日は例年通りの傾向を見せました。ただ、盆休みのピーク時である8月17日〜18日や月末の稼働率は低く、これは台風の影響が大きかったと考えられます。
4. 9月以降のホテル業界の焦点
夏休みのシーズンが終わり、ホテル業界にとってはこれからが正念場です。8月はインバウンド需要によって高単価を維持していましたが、9月以降、日本人の宿泊客がどれほど高騰した料金を許容するかが大きな焦点となっています。
不動産データ分析会社のSTRの桜井詩織マネージャーは、日本人の宿泊需要が価格にどう影響を与えるかを注視しているとコメントしています。特に国内旅行者が減少する中で、宿泊料金をどのように調整していくかが今後の課題となるでしょう。
5. まとめ
8月の国内ホテル業界は、インバウンド需要に支えられて過去最高の客室単価を記録しましたが、台風や地震などの影響で稼働率がわずかに低下しました。
9月以降は、日本人の需要がどの程度価格上昇を許容するかが焦点となります。不動産やホテル業界に興味のある40代男性にとって、今後の宿泊料金の動向は、投資やビジネスの参考になるかもしれません。
インバウンド需要が高い時期を狙った宿泊施設の展開や、新しいサービスの提供が求められる時代がやってきています。
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