1. 60代で働くことが当たり前に?

近年、定年を迎えても働き続ける60代が増えています。「働けるうちはいつまでも働きたい」という考えを持つ方も多いでしょう。しかし、60代になると年金や社会保険のルールが変わり、思わぬ負担増や給付減少に直面することがあります。今回は、60代で働き続ける際に知っておきたい社会保険のポイントをカジュアルに解説します​。

2. 年金と給与のバランスを考えよう

「在職老齢年金」という制度では、働きながら年金を受け取っている場合、収入が多いと年金の一部または全額が停止されることがあります。具体的には、2024年度の基準では、月収と年金額の合計が50万円を超えると、その超過分の半分が年金から減額されます。例えば、月収40万円で年金が10万円の人は全額受け取れますが、月収50万円になると年金は半分の5万円に減ってしまうのです​。

3. 雇用保険との兼ね合いもチェック

60歳を過ぎても再雇用などで働き続け、賃金が大きく下がった場合には、雇用保険から「高年齢雇用継続給付」という給付金が支給されます。しかし、この給付金を受け取ると、特別支給の年金が一部停止されることがあります。ダブルで減額される可能性があるので、注意が必要です​。

4. 介護保険料にも気をつけて!

65歳を迎えると、介護保険料も大きく変わります。64歳までは会社が半分を負担してくれていたものが、65歳からは全額自己負担となります。さらに、所得に応じて介護保険料が算定されるため、年金が増えるとその分保険料も増加するのです。例えば、さいたま市に住んでいる場合、64歳まで年3万円ほどだった介護保険料が、65歳になると11万5300円にまで跳ね上がることもあります​。

5. 失業給付と年金の併給はできない?

60代前半で仕事を辞める場合、失業給付(基本手当)と厚生年金を同時に受け取ることはできません。ハローワークで求職手続きを行うと、年金は一時的に全額停止されるため、この点も考慮に入れておく必要があります。65歳以降は、失業給付が一時金に変わり、年金と併給できるようになりますが、金額は減ることが多いです​。

6. まとめ:60代の働き方を考える

60代で働き続けることは、家計にとってメリットが大きい一方で、社会保険や年金に関するルールの複雑さが増していきます。収入が増えると年金が減ったり、介護保険料が上がったりと、思わぬ負担増になることも。働き方や給与のバランスを見ながら、社会保険の仕組みをしっかりと理解し、長く働くことを選択していくことが大切です。不動産に興味のある40代男性も、将来のために今からこれらの知識を頭に入れておくと安心です。

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