近年は不動産市場の活況が報じられており、それに合わせて物件価格も上昇を続けています。しかし同時に「不動産バブル」の懸念の声も上がっており、2020年の東京オリンピックが終わったら不動産バブルが弾けて物件価格が大きく下落してしまうのではないかとのシナリオです。マイホームは生活の場ではあるが、それと同時に大きな資産割合を占める財産でもあります。マイホームの資産価値がどのように推移していくかは、マイホームを持つ上での重大事です。
年に1回、国交省より不動産の売買目安となる「公示価格」が発表されます。千代田区の公示価格の推移は、1991年のバブル期に最高額となりその直後に発生した不動産価格の大暴落に見舞われています。しかし、価格下落は2001年に底を打ち、以後は価格上昇傾向を示し続けており、2019年に発表された公示価格は1平方メートルあたり633万円となっています。東京駅に丸の内エリアや秋葉原などの利便性が高い人気エリアを含んでいるため、購入には多額の資金が必要です。このエリアで戸建てとなると良好な」立地条件の不動産を購入できる人は相当限られてしまうし、ローコスト住宅や狭小住宅を選ぶ場合は道が狭く工事車両を長時間駐車できなかったり、隣の家との距離が外壁修繕時に作業スペースを確保できないほど狭くないかといったメンテナンスの実施の際の条件にも目を配る必要があります。
都心で安心してマイホームを持つためには、立地条件の良い場所に建築されたマンションがひとつの選択肢になります。
1.人口減少でも資産価値を維持できる
気になるのは少子化による人口減少下で、今後も今までと変わらず資産価値が維持できるのかといった点です。2018年12月に埼玉県深谷市で全国で初めて、購入者に逆にお金を支払うという不動産の「マイナス入札」が実施されており、不動産の価値の下落は人生設計において大きな影響を及ぼす恐れがあります。しかし、人口の減少は全ての地域で均等に生じるわけでは無く、郊外から利便性に勝る中心部に人口流入が始まり、地方部では人口減少・中心部では人口増加といった人口動態に偏りが生じることとなります。
人口減少下でも中心部に近いほど不動産の資産価値は維持でき、千代田区は日本の中心地にあるので、人口減少による資産価値の下落に関しては最終期に生じるものと考えられます。
2.マンションを選ぶメリットとは?
マンションのメリットとしてまず考えられるのが「良好な立地条件」である。マンションは駅の近くに建設されることが多いので交通の利便性が高い。郊外に住宅を持つ場合に比べて自家用車の台数や駐車場の契約数を削減できるなどの効果が考えられます。特に千代田区は丸の内、日比谷、有楽町などの商業の中心地が近いので通勤や生活など多く点で恩恵を受けられます。
また、マンションの構造からなるメリットも大きい。マンションは主に鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)や鉄筋コンクリート造(RC造)によって建築されるが、これらの構造は堅牢性が高く適切な手入れを行うことで半永久的に居住を行うことができると言われています。特に災害の多い我が国において地震や火災に関して強いという特徴は、不動産を財産として所有する上でも、生活の場とする場合でも、大きな安心感を得られます。事実、2011年3月11日に発生した東日本大震災においても倒壊・大破に至ったマンションは存在していません。こうした堅牢性から火災・地震保険の保険料が優遇を受けられることが多いので、所有によって生じるランニング・コストの削減にも繋がります。
3.まとめ ~千代田区にマイホームを持つことで広がる選択肢~
巷間ささやかれている「不動産を所有するリスク」は、主に人口減少による価格下落リスクと災害による物件の損壊リスクを想起しやすいが、人口減少下での人口動態の特徴により郊外から中心部への人口の移動が起きるため、中心部の物件を選ぶことで人口減少下でも価値を保全することが充分に可能であること。また構造上の堅牢性から災害に強く、過去の大規模な地震災害に関してもマンションは大きな被害を受けなかったことから、不動産の保有形態としてはひとつの有効な選択肢であることを紹介したが、この他にも千代田区の物件は老後の資金や相続財産として見た場合でも様々なメリットがあります。ライフステージに応じて売却を行ったり、賃貸に供することで財産を有効利用することもできます。特に千代田区などの都心部は、物件数が比較的少ないので借り手を見つけやすい。 また、人生におけるリスクコントロールの面でもマイホームを持つことで好適な効果が得られます。一家の稼ぎ手が万が一死亡した場合に備えて生命保険に加入し、遺される親族の生活費や養育費を準備することが多いが、この際の保障額が賃貸物件の場合は住居費も含める必要があるので高額になりやすく保険料負担も大きくなるといったデメリットもあります。
不動産は財産の中でも大きな割合を占めることが多い。リスクの内容を見極め、対策を施しながらいかに活用していくかによって人生におけるキャッシュフローが大きく異なってきます。マイホームは年月を経た場合どうしても空き家となるリスクと向き合わなければならない。その際に多くの選択肢を用意できるよう、不動産は投資用・居住用に関わらず良好な物件を所有することが大切だといえます。