「買った時より高く売れる時代」は終わり?

ここ数年、中古マンションの売却市場では「買ったときよりも高く売れた!」という話をよく耳にしました。しかし、2025年以降、不動産市場の上昇傾向は鈍化すると予測されており、今後は築年数の影響が価格に大きく影響を与える時代 になりそうです。

本記事では、千代田区をはじめとする都心の中古マンション市場の動向と、今後の売却・購入のポイントを解説します。

国土交通省のデータによると、東京都心部のマンション価格は過去10年間で 1.9倍 に上昇しました。しかし、2024年以降、その勢いが弱まりつつあります。

都心部ではまだ値上がりが続くが、郊外では横ばいまたは下落傾向
築年数が経過するほど、価格下落の影響が大きくなる
市場価格が横ばいなら、築年数の経年劣化による価値減少が顕在化

例えば、新築マンションを 7000万円で購入した場合、10年後には約5500万円まで下落する可能性 があるとの試算もあります。つまり、「市場価格が上がらないと、築年数の影響がストレートに価格に反映される」時代になってきているのです。

築年数が価格に与える影響は大きく、特に 築10年を超えたマンションは価格下落のスピードが加速 すると言われています。

築0~10年 → 毎年2.4%ずつ下落
築10年以上 → 毎年1.7%ずつ下落

たとえば、7000万円で購入したマンションを10年間保有した場合、市場が横ばいでも築年数の影響で 5490万円まで下落 する可能性があるのです。

このため、マンションを売却する際は、「いつ売るべきか?」をしっかりと見極めることが重要になります。

今後、中古マンションを購入する際には、以下のポイントを意識することが大切です。

(1) 立地と駅近物件を選ぶ

価格が下がりにくい物件の特徴は、都心の駅近 にあること。千代田区のような立地の良いエリアでは、価格下落のリスクが低く、将来的な資産価値を維持しやすいと言えます。

(2) 修繕積立金と管理体制をチェック

築年数が経過したマンションでは、修繕積立金が不足していると、将来的な維持管理に問題が出る可能性があります。管理組合の財務状況や修繕計画 をしっかり確認しましょう。

(3) 購入時の自己資金を増やす

最近は、自己資金ゼロでローンを組むケースが増えていますが、今後の市場では 価格下落リスクを考慮し、頭金を多めに用意することが推奨 されます。

諸経費は自己資金で支払う
購入価格の5~10%は自己資金として用意する

「築年数が経過すると価格が下がる」時代に突入しているため、売却を検討している人は早めの決断が重要です。

築10年を超える前に売るのが理想
市場価格が横ばいのうちに売却を進める
リフォームやリノベーションで付加価値をつけるのも有効

特に千代田区のようなエリアでは、駅近&築浅物件は依然として需要が高いため、適切な売却戦略を立てることが重要 です。

今後の中古マンション市場では、

市場価格の上昇が鈍化し、築年数の影響が顕著に
都心の駅近物件は価格を維持しやすいが、郊外では横ばい傾向
購入時の自己資金を増やし、長期的なリスクに備えることが重要

「いつ売るべきか?」「どの物件を買うべきか?」を慎重に判断し、適切なタイミングで売却・購入を進めることが重要です。

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千代田区マンション情報館
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